大会企画特別講演

くまモンはなぜ愛されるのか ――不易流行から読み解く“癒し”の文化

企画内容

【講演者】
 柳田 紀代子 氏(EDIT Place Lab 代表,元尚絅大学 現代文化学部 教授)

【司会】
 多久島 寛孝 氏(熊本保健科学大学 保健科学部)

【概要】
 現代社会においては,歌手や俳優などのタレント,イメージキャラクター,スポーツアスリートなど,多様な「アイドル」が存在している。「推し活」文化に象徴されるように,こうした「アイドル」は時代が移り変わっても人々の心を強く惹きつけ続けている。その背景には,「不易」である人間の根源的な心理と,メディアや社会の変化に応じて姿を変える「流行」である文化的現象が重層的に関わっていると考えられる。
 熊本県の公式キャラクターである「くまモン」は,2011年3月の九州新幹線全線開業をきっかけに誕生した。番組「くまもとの風 くまモンと共に~熊本地震 活動再開までの3週間」(NHK熊本放送)で描かれたように,くまモンは単なるキャラクターとしての「アイドル」に留まらず,多くの人々に寄り添う普遍的な"癒やし"の存在となっている。
 本講演では,くまモンが愛され続ける普遍的な理由と,その背景にある社会的変化を整理し,現代における"癒やし"の本質について考察する。

【柳田紀代子先生プロフィール】
 熊本県庁において37年間行政分野に携わり,くまモン課長を経て,健康福祉部子ども・障がい福祉局長で退職。ホテル熊本テルサの代表として経営に取り組んだ後,尚絅大学現代文化学部教授として,地域活性化や観光分野の人材育成に尽力。現在は,地域ブランディングプロデューサーとして「EDIT Place Lab」を開設し,地域の活性化につながる実践的な活動を展開中。

CONTACT US