大会企画シンポジウム

不易流行と応用心理学 ――これまでの応用心理学研究から未来を語る

企画内容

【概要】
 私たちの社会には,時代を超えて変わらない「普遍的なもの」と,日々姿を変える「変化するもの」が重層的に存在しており,これまでの歴史をふまえても,インフラ,産業,社会構造など社会は常に大きく変化してきた。近年,生成AIに象徴されるデジタルテクノロジーが驚異的に発展し,従来の形ある有形の物とは異なる質的な変化が生じている。私たちを取り巻く職場環境や日常の生活様式,社会生活におけるコミュニケーションの形までもが大きく変化している。しかし,どれほど時代が移ろっても,人間が安らぎを求め,他者との関係性を築こうとする根源的な心の働きは,普遍的なものとして揺らぐことがない。
 本シンポジウムでは,これまで産業・組織心理学,実験心理学・社会心理学,教育心理学,交通心理学など,応用心理学の発展に長年尽力してこられた専門家をお迎えし,この「普遍」と「変化」が交差する時代において,現代社会をどのように読み解くべきか,その視点を探るものである。

【シンポジスト】
 角山 剛 氏(東京未来大学)
 大坊 郁夫 氏(大阪大学,東京未来大学,北星学園大学)
 藤田 主一  氏(日本体育大学)
 森下 高治 氏(帝塚山大学)
 蓮花 一己 氏(帝塚山大学)
  *五十音順

【司会】
 山本 勝則 氏(札幌保健医療大学 保健医療学部)
 多久島 寛孝 氏(熊本保健科学大学 保健科学部)

不易流行と看護 ――さまざまな看護の立場から

企画内容

【概要】
 本シンポジウムは,看護の本質である「ケア」と,心理学が支える「人間理解」を統合し,現代の看護実践を応用心理学の視点から捉え直すことを目的とする。看護は,看護の対象となるさまざまな人と最も長く,最も近く関わる専門職であり,行動・感情・意思決定を理解するための心理学的視点を欠くことができない。行動分析学,コミュニケーション科学,発達・認知心理学などの知見は,患者の安心感や治療行動の継続,意思決定支援,環境調整に直結し,医療現場の課題に対応するための基盤となっている。医療技術や社会構造が大きく変化し,AIをはじめとするデジタル技術が急速に進展する中で,看護の役割は大きく変化し,さらに拡大し続けている。しかし,社会がどのように変化しても,看護の根底にある「人の尊厳を守り,その人らしさを支える」という立場に変わりはない。変化するものと変わらないものが併存する現代において,看護は応用心理学の知見を最も実践的に活用する領域であるともいえる。
 本シンポジウムでは三名のシンポジストをお迎えする。学生相談・修学サポートセンターのオーガナイザー,病院管理者として副院長兼看護部長,そして行動科学の実践・研究者というそれぞれの立場からご登壇いただき,その後の討議の中で,激動し変化し続ける社会の中でも変わらず求められる「ケアの本質」を再確認する。さらに,心理学と看護が連携することで新たな価値を生み出す可能性について探る場としたい。

【シンポジスト】
 岩村 純子 氏(熊本保健科学大学 学生相談・修学サポートセンター)
 水主 いづみ 氏(静岡県立静岡がんセンター)
 中嶋 一恵 氏(筑波大学発ベンチャー(株)SDS SAT情動認知行動療法研究所)
  *五十音順

【司会】
 多久島 寛孝 氏(熊本保健科学大学 保健科学部)

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